2-3 日本の1次産業(農林水産業)
稲作
- 減反政策…1970〜2017年・休耕や転作などで米の生産量を調整
→戦後、食生活が洋風化し米の消費量が半減したため - 米の生産量1位…新潟県
- 生産量の多い銘柄1位…コシヒカリ
- 稲作は水の豊かな平野で盛ん
米どころ4選
信濃川流域の越後平野(新潟県)
最上川流域の庄内平野(山形県)
利根川流域の関東平野(関東一体)
筑後川流域の筑紫平野(福岡県・佐賀県) - 日本の農業の傾向
①規模が小さい
②機械化など狭い土地を効率よく利用する工夫
③輸入農作物に比べて値段が高い - 二期作…1年間に2度、同じ作物を育てる
- 二毛作…1年間に2度、異なる作物を育てる
- 品種改良…味や病気などへの強さを改善
- 干拓…浅い海や湖をしめきって水を出し、新しい農地を作る
→八郎潟(秋田県)
→有明海(福岡県・佐賀県・長崎県・熊本県)
いろいろな農作物
- 食料自給率…国内の生産でまかなえる食料の割合。日本の40%程度と低い
- 小麦…パン・うどん・パスタなどの原料
生産量1位…北海道
輸入相手国1位…アメリカ
自給率約…10%〜15% - 大豆…とうふ・みそ・しょうゆ・油などの原料
生産量1位…北海道
輸入相手国1位…アメリカ
自給率…約5%〜10% - じゃがいも…北海道
- さつまいも…鹿児島県(昔は薩摩藩)
- 工芸作物…食品や工業の原料のために栽培され、加工される作物
茶…静岡県
い草…熊本県(たたみの原料)
こんにゃくいも…群馬県
てんさい…北海道(砂糖の原料)
さとうきび…沖縄県・鹿児島県(砂糖の原料)
農業の工夫と生産量
- 野菜の自給率は約80%
- 場所による工夫
近郊農業…大都市の近くで作り出荷する
園芸農業…大都市への出荷を目的につくり、出荷する
→東海地方ではビニールハウスなどを利用する施設園芸農業も - 時期による工夫
促成栽培…ビニールハウスや温室で生産し出荷時期を早める
抑制栽培…高冷地などで生産し出荷時期を遅らせる - 体や環境に良い農業
有機農業…化学肥料や農薬を使わない
フードマイレージ…農産物の輸送量×輸送した距離
地産地消…収穫された地元で消費しようという取り組み - 主な生産地
たまねぎ・じゃがいも・にんじん・牛肉・生乳…北海道
→ここだけでシチューができる!
ねぎ…千葉県
なす…高知県
キャベツ…群馬県・愛知県
いちご…栃木県(とちおとめという銘柄が有名)
くだものの栽培
- くだものの自給率は約40%
- 生産量が多いくだもの
みかん…温暖な地域で栽培・旬は秋~冬・和歌山県・愛媛県など段々畑で栽培
りんご…涼しい気候で栽培・旬は秋~冬・青森県など - 盆地のくだもの(水はけがいい・昼夜の寒暖差が大きい)
甲府盆地(山梨県)…ぶどう・もも
山形盆地(山形県)…さくらんぼ(桜桃) - 輸入されるくだもの
バナナ…フィリピン
パイナップル…沖縄県でも生産されている
畜産
- 肉類の自給率は約50%
- 輸入
牛肉…オーストラリア・アメリカ
豚肉…アメリカ・カナダ
鶏肉…ブラジル - 国内出荷
牛肉…北海道
豚肉…北海道
鶏肉…鹿児島県・宮崎県
農業の高齢化
- 高齢化が進み、後継者(あとつぎ)不足が深刻
- かつての分類
専業農家…主に農業の収入で生計を立てている農家
兼業農家…農業以外の仕事と両立して生計を立てている農家 - 新しい分類
主業 農家…65歳未満の農業従事が年間60日以上&農業収入が50%以上
準主業農家…65歳未満の農業従事が年間60日以上&農業収入が50%未満
副業的農家…65歳未満の農業従事者がいない(つまり高齢者だけの農家)
林業
- 木材の自給率は、かつての90%から現在では40%へ減少
- 針葉樹…木材に向いている・マツ、スギ、ヒノキなど
→長野県の木曽ヒノキが有名 - 広葉樹…木材に不向き・ブナ、ケヤキ、サクラなど
→青森県と秋田県にまたがる白神山地のブナの原生林が有名 - 森林
緑のダムと呼ばれ、水を蓄え土砂崩れ災害を防ぐ
地球温暖化の原因となる二酸化炭素を吸収
水産業
- 水産物の自給率は約50%
- 遠洋漁業…数か月・まぐろ、かつお
かつては1位だった時期もあるが、現在は最下位
→1970年代の中東戦争による石油危機で燃料代が高騰したため
→1970年漁業をする権利を200海里以内に定めた排他的経済水域が設定されたため - 沖合漁業…数日~1週間・いわし、さんま、いか
かつてよりは大きく減少しているが現在でも1位 - 沿岸漁業…日帰り・さば、あじ、たい
ゆるやかに減少 - 養殖業…かき、ほたて、まだい、こんぶ、うなぎ、真珠
ゆるやかに増加
主な漁港
焼津港…静岡県・遠洋漁業
銚子港…千葉県・沖合漁業
釧路港…北海道
石巻港…宮城県
八戸港…青森県・イカ漁
境 港…鳥取県
水産物の輸入
- 世界の漁獲量1位…中国(かつては日本が1位)
- エビ …ベトナムやインドネシアなど東南アジアが多い
- マグロ…台湾、韓国、中国などアジアが多い
育てる漁業
- 養殖業…稚魚から成魚になるまで、いけすなどで人工的に育てる
かき …広島県
ほたて…北海道のサロマ湖・青森県
のり …佐賀県の有明海
まだい…愛媛県
こんぶ…北海道
うなぎ…鹿児島県・静岡県
真珠 …愛媛県・長崎県・三重県 - 栽培漁業…人工的に育てた稚魚を放流、戻ってきた成魚を捕る
→サケ、マス、クルマエビなど - 赤潮…工場排水などによってプランクトンが異常発生し、海の色が変色、水産物に悪影響