2-2-4 天気
気圧
- 圧力…1㎡あたりにかかる力
- 単位:N/㎡=Pa(パスカル)
- 気圧(大気圧)…空気による圧力
あらゆる方向から加わる
単位:hPa(ヘクトパスカル) - 海抜0mの平均気圧は約1013hPa=1気圧
- 標高が高くなるにつれ気圧は低くなる
→上空の空気量が減っていくから - ポテチの袋を山にもっていくとパンパンに膨らむ
→内側から押す力はそのままだが、外側から押す力=気圧が小さくなるから
気象
- 天気図記号の気象要素…天気・風力・風向・気温・気圧・湿度
- 天気記号…快晴・晴れ・くもり・雨・雪
- 快晴…空10に対して雲が0と1・記号は〇
- 晴れ…空10に対して雲が2~8・記号は〇に縦線
- 曇り…空10に対して雲が9と10・記号は◎
- 雨の記号は●
- 雪の記号は〇に線が3本
- 風向…16方位で表す・風が吹いて来る方向
- 8方位…南北を先に読む(ex.北東、東北はNG)
- 16方位…東西南北+8方位(ex.東+北東=東北東)
- 風力…矢羽根の数・0~12の13段階
- 気温…天気記号の左側
- 気圧…天気記号の右側・下2桁で表すことが多い
乾湿計
- 乾球温度計…普通の温度計
- 湿球温度計…球部が湿っている温度計
- 湿度…乾球温度・乾球と湿球の温度差・湿度表の3つから求める
→気温が上がると湿度は下がる・気温が下がると湿度は上がる
気温の変化
- 晴れの日
昼の気温が上がりやすい
明け方に気温が下がりやすい
1日の温度変化が大きい - くもりの日
昼の気温が上がりにくい
明け方に気温が下がりにくい
1日の温度変化が小さい
雲のでき方
- 太陽が地面を温める
- 地面が空気を温める
- あたためられた空気が上昇する
- 気圧の低い上空で空気が膨張する
- 熱が広範囲に広がり温度が下がる
- 空気中にある水蒸気が水滴や氷の粒になる
→これが雲
→これが落ちてきたものが雨や雪
雲をつくる実験
- 簡易真空容器に少量の水と線香のけむりを入れる
- ポンプで容器内の空気を抜いていく
- 気圧が下がる
- 残った空気が膨張→熱が広範囲に広がる→温度が下がる
- 水蒸気が冷やされ、水滴に戻る→雲として見える
→この現象を凝結(凝縮)と呼び、その温度を露点と呼ぶ
★線香のけむりは水蒸気がけむりの粒にくっつくことで水滴になりやすくするため
湯気と水蒸気
- 水蒸気…気体なので目に見えない
- 湯気…細かい水滴の集まりなので液体
- 飽和水蒸気量…空気1㎡に含むことができる水蒸気の最大量(g)
→気温によって変化する - 飽和水蒸気量曲線…気温ごとの飽和水蒸気量をグラフにしたもの
- 湿度…飽和水蒸気量のうちどのくらい水蒸気が埋まっているか
- 湿度(%)=今の水蒸気量(g)÷飽和水蒸気量(g/㎡)×100
低気圧と高気圧
- 天気図…各地域で観測された気象情報を地図上に表したもの
- 等圧線…同時刻に観測された気圧の等しい地点をなめらかな曲線で結んだもの
- 低気圧…気圧がまわりより低い
→空気が薄い
→風が反時計回りに吹き込む(北半球)
→上昇気流
→水蒸気も上昇し冷やされるから雲が発生しやすく雨や雪が降る - 高気圧…気圧がまわりより高い
→空気が濃い
→風が時計回りに吹き出す(北半球)
→下降気流
前線
- 気団…気温や湿度がほぼ同じ空気のかたまり
- 前線面…寒気団と暖気団がぶつかった境界面
- 前線…前線面が地面や海面と接するところ
前線のでき方
- 低気圧のところで上昇気流によって地表の暖かい空気が吸い上げられる
- まわりには冷たい空気がある
- これは性質の異なる空気のかたまりがぶつかり合う状況
- このぶつかり合っている境界が前線面となる
前線の特徴
- 低気圧の進行方向の前と後ろの2か所で前線ができる
- 低気圧は偏西風の影響で西から東へ移動
- 東側を温暖前線
暖気が寒気の上をはい上がるように進む
前線面は緩やかな坂となり、暖気の上昇も緩やか
広い範囲に雲が発生→乱層雲
広範囲に弱い雨が長く続く
通過すると暖かくなる
天気図では進行方向に半円記号 - 西側を寒冷前線
寒気が暖気の下にもぐりこむように進む
暖気は急激に押し上げられ、上昇気流の勢いも強い
雲が垂直に積み重なるように発達→積乱雲
短時間に激しい雨
通過すると気温が下がる・気圧が上がる・風向が変わる
天気図では進行方向にトゲトゲ記号 - (西)←寒冷前線─低気圧─温暖前線→(東)
- 閉塞前線
→寒冷前線は温暖前線より移動速度が速いのでやがて追いつく
→地表は寒気で覆われる
→上昇気流ができなくなる
→低気圧が衰退していく
天気図では同じ向きに半円とトゲトゲ記号 - 停滞前線
暖気と寒気の勢力がほぼ同じで、その場で動きが停滞している状態の前線
梅雨前線・秋雨前線が有名
天気図では前線を挟んで互い違いに半円とトゲトゲ記号
風
- 海風…昼に海から陸へ吹く
→陸は海より温まりやすく、陸上の空気が膨張して上昇し海から空気が吹き込む - 陸風→夜に陸から海へ吹く
→海は陸より冷めにくく、海上の空気が膨張して上昇し陸から空気が吹き込む - 季節風…ユーラシア大陸と太平洋で考える
夏の温度は大陸>太平洋となり太平洋→大陸へ風が吹く
冬の温度は大陸<太平洋となり太平洋←大陸へ風が吹く
日本のまわりの気団
- シベリア 気団…冷たく乾いている
- オホーツク海気団…冷たく湿っている
- 小笠原 気団…温かく湿っている
- 揚子江 気団…温かく乾いている
日本の冬
- 北西の季節風により発達したシベリア気団から冷たく乾燥した風が吹く
- 日本海上空を通り冷たく湿った空気に変化
- 日本中央部の山脈にぶつかり斜面をかけ上りながら上昇気流が発生
- 積乱雲に発達し日本海側に大量の雪や雨を降らせる
- 水分を大量に消費した空気が山脈を超える
- 太平洋側には冷たく乾いた空気が到達する
- 太平洋側は乾燥した晴れの日が多くなる
日本の初夏(梅雨)
- 小笠原気団が発達しオホーツク気団と衝突
- 梅雨前線ができる
→気団同士の大きな空気のかたまりの衝突なので前線がなかなか消えない→停滞戦線とも呼ぶ - 天気が不安定になり雨の日が多くなる
日本の夏
- 小笠原気団がさらに強く発達
日本の春と秋
- 揚子江気団から移動性高気圧が切り離され流れてくる
- 晴れの日が多くなる
→高気圧が来ていないときは雨の日が多い
→晴れと雨が繰り返される
いろいろな季節の天気図
- 冬…西高東低(西に高気圧、東に低気圧)で等圧線が縦にならぶ
- 初夏(梅雨)…梅雨前線(停滞前線)ができる
- 夏…南高北低(南に高気圧、北に低気圧)の気圧配置
- 春秋…移動性高気圧・高気圧と低気圧が順番に並ぶ
等圧線と風
- 等圧線…4hPaごとに引かれ20hPaごと(5本ごと)に太線で示す
- 風は気圧が高いところから低いところへ吹く
- 等圧線が狭い場所ほど強い風が吹く
気象現象による恵み
湿潤な気候で雨が多く降る
↓
森林や河川が発達
↓
- 農業用水・工業用水・生活用水
- 栄養分が豊富な平野が作られる
- 水力発電が可能
- 季節によって景観を変える観光地
台風
- 熱帯低気圧が発達し最大風速が17.2m/s以上のもの
- 赤道付近の温かい海の上でよく発生する
- 中心付近では気圧の差が大きく、強い風が吹く
- 上昇気流で雲が発生し大量の雨が降る
- 重要ポイント3つ
①前線をともなわない
②等圧線の間隔が狭く同心円状に描かれる
③偏西風の影響を受ける - 災害…大雨・強風・高潮・河川の氾濫・土砂崩れ